北海道日本ハムファイターズ

【オープナーという投手起用法】日本プロ野球界に『斎藤佑樹投手』が新たな風を吹く可能性を探る

じょん(@fffff3434)です。

今回は、2018年シーズンにMLB(メジャーリーグ)で流行した『オープナー』という投手の起用方法について探ります。

また、今年(2019年)こそ活躍が期待される北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手のオープナーとしての可能性についても考察していきます。

【2018年に流行した新たな投手起用法】オープナーとは

昨年(2018年シーズン)のメジャーリーグでタンパベイレイズが初めて本格的に『オープナー』という投手起用法を採用し、その後は他のMLB球団に広まっていきました。

オープナーとは‥

本来は救援(リリーフ)起用される投手が先発登板し、1,2回など短いイニングを投げた後に本来の先発投手をロングリリーフとして継投する起用法、及びこの時に先発した救援投手のことを指します。

野球という種目において、最も得点割合が高いのは1回(1イニング目)なので「救援投手を先発として試合の頭から起用することで相手チームの上位打線を抑えるべき」という理論から生まれたとも言える投手起用法こそ『オープナー』です。

投手起用法『オープナー』の利点(メリット)

  • 救援投手の武器を存分に活かせる
  • 上位打線と先発投手の対戦回数が減らせる

長い回を投げるスタミナは無くとも、球速があるストレートや切れ味鋭い変化球など、一芸に秀でた武器を持つ救援投手が初回に回る上位打線の強力な打者陣と対戦できます。

その上位打線をオープナーが抑えることが出来たなら、次の回は打撃力が比較的落ちる下位打線から始められるため、先発投手が試合に入りやすいメリットがあります。

一般的に打者は対戦を重ねるほど投手が投げる球筋に適応していきますが、オープナーの起用法を使うことによって、本来の先発投手と相手上位打線との対戦を減らすことができるので、被打率を低くする可能性を上げることができます。

投手起用法『オープナー』の問題点(デメリット)

  • 先発投手の枚数が揃っていれば必要ない
  • 記録として残らない

オープナーという投手起用法は、イニング数と勝利数を稼げるような頼りになる先発投手の足りないチームが採用する苦肉の策です。

長い回を任せられるような実力のある先発投手がローテーションの人数分揃っている場合には、従来通りの投手継投策の方が良いでしょう。

また、先発した投手には勝利やセーブ、ホールド数などが記録されず、投手としての評価が難しくなることも野球ルール上との問題点になります。

日本プロ野球界(NPB)における『オープナー』の可能性

2019年3月現在まで、日本プロ野球界において本格的に『オープナー』という投手起用法を採用したNPB球団はありません

日本プロ野球(NPB)とメジャー(MLB)の先発投手起用の違い

前提として考慮すべきは、アメリカのメジャーリーグと日本のプロ野球では「チームが用意する先発投手の枚数」に大きな違いがあることです。

先発ローテーションの先発投手数

日本プロ野球(NPB):6人の先発投手が中6日で登板
メジャーリーグ(MLB):5人の先発投手が中4日で登板

メジャーリーグの方が日本のプロ野球よりも1年間の試合数が多く、過密日程であることも踏まえての先発投手の少なさと言えるでしょう。

また、中4日で先発投手を回すため、球数制限が設けられるなど長い回を投げさせることが少ないことから、オープナーとしての起用を行いやすい背景があったと思われます。

日本プロ野球でオープナーは普及するのか

一方、日本プロ野球では、メジャーと比べて日程にゆとり(通常は1週間6試合ペース)があるため、6人の先発投手が中6日で登板することが多くなっています。

つまり、日本球界において先発投手は1週間に1度しか登板しないので、ある程度は長いイニングを任せられることが多かったのですが……

近年においては、先発投手の完投数や投球回数が激減し、継投の重要性が高まっています。

今や各球団が救援(中継ぎ)投手に対して、セットアッパーや抑えの守護神、ワンポイントなど専門のポジションを与えられることは当たり前になっています。

●セットアッパー
接戦時、リード時の終盤1イニングを任される役割

  • 宮西尚生(ホールド数・HP数歴代1位)
  • 山口鉄也
  • 浅尾拓也
  • マシソン など

●9回を任されるクローザー(守護神)
3点差以内でリードしている最終回に任される役割

  • 岩瀬仁紀(セーブ数歴代1位)
  • 佐々木主浩
  • サファテ
  • 増井浩俊 など

しかし、セットアッパーや守護神のように終盤を任す役割は決まっているものの、ロングリリーフという役割を専門とする投手が未だにいません。

その背景には、先発投手の投球回数の多さが影響していましたが、先程述べたように近年では早めの継投が目立っており、メジャーの投手継投と大差が無くなってきました。

さらに日本では「肩や肘への負担」を考慮するために、先発投手を6人未満で回すことも少ないため、メジャーよりも先発投手の枚数が必要となります。長いイニングを任せられる先発投手の枚数が6人に満たなければ、オープナーを使う意義はあるでしょう。

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斎藤佑樹投手の『オープナー』としての可能性

かつての甲子園優勝投手「斎藤佑樹」のオープナーとしての可能性を探る前に、北海道日本ハムファイターズの投手事情を考慮する必要があります。

ファイターズの先発投手メンバー

●先発ローテの軸として期待されている投手

  • 上沢直之(昨年2桁勝利の開幕投手)
  • 金子弌大(2014年沢村賞獲得)
  • 有原航平(2度の2桁勝利経験アリ)
  • マルティネス(昨年二桁勝利)

実績のある上記4人に加えて、左腕の加藤貴之、上原健太、堀瑞輝の3投手や復活を期す杉浦稔大投手や中村勝投手、ベテラン村田透投手など、先発候補は多く存在します。

しかし、毎試合長いイニングを任せられるような投手が揃っているのかを考えると、疑問視される投手層ではあります。

じょん
じょん
しかし、5回程度のイニングであればどうかな?

 

5回程度のイニングを任せることができる投手なら、上記に挙げたように多数の先発候補が存在します。一年目の吉田輝星や柿木蓮投手もそこに組み入るでしょうか。

彼ら5,6番手の先発投手候補を支えることができる役割こそ『オープナー』でしょう。そしてそのポジションに斎藤佑樹投手がハマるのではないかと考えています。

斎藤佑樹投手のオープナー起用はハマる?

2019年春先の練習試合やオープン戦では、先発投手として短いイニング(2,3回)を任され、無安打無失点の投球が続けています(※2019年3月10日まで合計7回無安打無失点

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昨年(2018年)の登板やプロ1年目からの彼の実績を踏まえても、4回までは無失点に抑えることも多く、打者3巡目を迎える頃から崩れてしまうのが顕著に見られてきました。

今の斎藤佑樹投手の投球の生命線は「低めへの制球」と「落差の大きいフォーク」にありますが、打者の目が慣れていくと同時に彼のスタミナが落ちてコントロールとフォークの精度が甘くなることが原因だったのかもしれません。

しかし、オープナーとして起用すれば、彼本来の持ち味を出すことができるはず。打者を圧倒する球は無いものの、豊富な変化球と投球術が活きるはず。

特に今年(2019年)はここまで四球数が少なくコントロールに安定感があるので、彼のテンポ良い投球が味方打者陣にも好影響をもたらしそうです。

また、栗山監督曰く、2019年からファイターズに加入した「金子弌大(千尋)」投手もオープナーとしての起用もあるかもしれない、とのことです。

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今年はより一層北海道日本ハムファイターズと栗山監督の采配、斎藤佑樹投手の活躍に注目していきたいところです。